終活で医療を考える|飯田市葬儀・事前相談の終活サロン蓮華
飯田市 終活サロン『蓮華』の上級カウンセラー 伊藤佳代子です。
終活をするうえで医療について考えておくことは“自分らしい人生”を送るためにとても大切なことです。
医療は日々進化し、人生100年時代…とも言われています。
今後命に関わる選択の機会も増え、ご自身で意思表示ができないという場合もあります。その時ご家族が重い決断を迫られることも…。
ご家族のためにも終活でご自身の医療について考えてみませんか。
考えておく医療とは
●病気の告知や余命宣告
命に関わる病気になったとき、病名や余命について医師から告知を受けるか。
病気については知っておきたいが、余命は知りたくないという人や、分かっていればやりたいことがもっとできたのに…と後悔が残ることもあるかもしれません。病気についてどこまで知らせてほしいか考えておきましょう。
●延命治療
本人が意思表示できない場合は、ご家族にその判断が委ねられます。こうした選択でご家族は大変悩むケースが増えているそうです。
ご家族に精神的負担をかけないためにもご自身の考えを伝えておくことが大切です。
●臓器提供
ご自身が臓器提供できる状況になった場合に、提供を希望するかしないか。
臓器提供についての意思表示は「臓器提供意思表示カード」ですることができます。提供したいという意思だけではなく、しないという意思も含まれます。健康保険証や運転免許証の裏側にも記載できる欄があります。
エンディングノートに書く
エンディングノートには「病気になったら」「終末期医療について」など医療について書くページがあります。
元気に過ごしている今、実感がわかない…すぐには考えがまとまらない…など書くのが難しい方もいらっしゃると思います。考えられるところから無理なく始めましょう。またエンディングノートは何度でも書き直すことができます。一度書いたら終わりではなく節目で見直してみるのもいいですね。
このように医療についての自分の意思や希望を家族に伝えてみましょう。
例えば、本人は延命治療を望まなくても、ご家族の想いは「意思を尊重してあげたいけど、少しでも生きていてほしい」など本人同様に簡単に考えられるものではありません。「あれで本当に良かったのか」とご家族が思い悩むことがないよう、元気なうちにお互いの想いを共有し話し合うことが終活では重要です。