終活をはじめるきっかけは?
飯田市終活サロン「蓮華」の上級カウンセラー 伊藤佳代子です。
終活をはじめるタイミングやはじめ方は人それぞれですし、確かに必ず必要なものであると断言できるものでもではないかもしれません。
でも日々、終活相談や事前相談で色々な方のお話しをお聞きする中で、終活カウンセラーとして活動していると、その活動以上に終活は大切だなと感じることが本当に多くあります。
今回はそんな一例をもとに、終活をはじめるきっかけについてお話しします。
終活をはじめるきっかけ
病気などの患者さまやそのご家族さまに、お会いする機会も多いのですが、家族を思うあまりに、患者さん自身が気づかないふりを続けながら、発病したことを家族に伝えない選択をし、亡くなられてしまうことがあります。
この場合は、
「本当にこれでよかったのだろうか?」
「望む事は…したかったことは…?」
と苦悩するご遺族もいらっしゃいます。
そんな経験から、病気のことや最期のことについて家族と話し合っておくことも必要だと終活をはじめられる方もいらっしゃいます。
私自身もそんな方々の一人でした。父は最後まで家族に自分の想いや病気のことを隠していましたから…
「なんで話してくれなかったのか?」
「何を考え、どう思っていたのか?」
もう何年も父の死を受け止めることが出来ず葛藤を続けてきました。そんな経験をもとに終活やグリーフケアに携わらせて頂いています。
ご両親に話すきっかけはどうしたら?
ご両親自身がすでに終活をはじめていらっしゃったり、興味をもたれている場合はよいのですが、そうでない場合、ご両親に終活のお話しをされると縁起でもないと返ってくることもあるようです。
終活という言葉も定着してきているものの、まだまだ抵抗のある方ももちろんいらっしゃいます。
無理をせず、タイミングをみながらが一番ですが、
「誰しもいつかは訪れるその日。いざとなった時には、どうしてほしいのか聞く事ができないんだよ。」と話すと、分かってもらえるケースもあるようです。
実際、病気になったときの事や葬儀の方法など、希望を聞いていく中で、家族であっても意外に知らない一面が見れたりします。
「延命治療はいらない。臓器提供はしたい。」
「お葬式は好きなお花に囲まれて、できるだけ楽しく語れる明るい雰囲気にしてほしい。」
とお母様がお話しくれたそうです。お葬式にはあまり希望がないと思っていたので、意外だったそうです。
終活の捕え方はひとそれぞれ
人生のなかで終活は必ずすべき事かといえば、そうでないかもしれません。
ただ終活について理解を深めようとされる方は、情報を得てご自身の人生やご家族の人生をより豊かな方向へと、希望を持って取り組まれている姿がとても輝いていらっしゃいます。
終活のことをもっと気楽にお話しできるよう、これからも活動を続けていきたいと思います。
終活や葬儀のこと、グリーフケアについて定期的にみなさんで気楽にお話しできる機会「れんかのつどい」を行っています。ぜひお気軽にお越しください。
飯田市 終活サロン連華では皆様の終活をお手伝いします。
お気軽にご相談ください。